サントリー美術館「原安三郎コレクション 広重ビビッド」展は12日までです。

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歌川広重晩年の代表作である〈名所江戸百景〉〈六十余州名所図会〉が、全点初公開されています。
これら2つの揃物は、貴重な初摺です。
しかも、どのように保存していたのだろうかと思うほどの美しさ。
摺りたてのように、まさにビビッド!

北斎の幻のシリーズ「千絵の海」も10枚全てが見られます。

これほどの浮世絵をコレクションをした、原安三郎さん(1884~1982)にも、興味がわいてきます。
日本化薬株式会社元会長で、日本財界の重鎮として活躍した方なのだそうです。

〈名所江戸百景〉と〈六十余州名所図会〉は
描かれた場所の現在の写真が並び、比較して見ることができます。
ここで描いたのだ、と思うと一気に、心は江戸時代末期へ。

ゴッホが模写した
歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」
歌川広重「名所江戸百景 大はし あたけの夕立」も、本当に素晴らしい。

会場全体が、感嘆で包まれていたほどです。
こんな展覧会もなかったと思います。

6月12日までです。混んでいるかもしれませんが、ぜひご覧いただきたいと思います。