「ド・ローラ・節子の暮らし展」

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昨日で終わってしまいました。ごめんなさい!
でも、とても良い展覧会でしたので、お伝えしたくて。
銀座松屋でも開催されていましたし、巡回しているようですので、ご覧になる機会がありましたら、ぜひ!


そごう美術館で「ド・ローラ・節子の暮らし展」を見てきました。
バルテュス夫人、受け継いでゆく和の心ー

 画家、故バルテュスの妻、節子・クロソフスカ・ド・ローラさんの展覧会です。
スイス、グラン・シャレで過ごす、
バルテュスの奥様のセレブなライフスタイルを紹介する展覧会だと思っていましたが、
まったく違うものでした。

上智の大学生の時にバルテュスと出会って20歳で結婚し、
40年以上にわたる西欧での生活の中で
節子さんの高い美意識と愛情に包まれた暮らしぶりを紹介するものでした。

祖母から受け継いだ着物を身につけるなど和の心を大切にする節子さん。
愛用の着物と帯が何点もコーディネートされ展示されていましたが、
本当にセンスがよくて、うっとり。どれも素晴らしいものでした。

クリスマスの、おもてなしの時に着たのは、緑やオレンジ、金色の刺繍のあるもの。
季節感のある着物選びは本当に洒落ています。
西洋のイベントに、こんなにも着物がマッチするのだと感心しました。

自身も画家、作陶家、随筆家として活躍していたことを、この展覧会で初めて知りました。
バルテュスや娘さん、お孫さんへのプレゼントは手作りしていたそうで、
手縫いのベストや絵本などが並んでいました。

細かい作業と模様のおしゃれなベスト、節子さんの絵も、
テーブルコーディネートも、あたたかみのある、可愛らしい、丁寧なものでした。

そんな節子さんを、バルテュスは、とっても愛していたのです。
愛情あふれるバルテュスの手紙からも、それはよくわかりました。

展覧会場は、女性でいっぱいでした。
心あたたまる、素晴らしい展覧会でした。

節子さんの可愛らしい絵によるグッズもいろいろありました。

湘南美術アカデミー