根津美術館「国宝 燕子花図屏風 歌をまとう絵の系譜」展 15日までです

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古来、歌と絵は密接な関係を結んできました。
和歌と関わりをもつさまざまな絵画作品を集め、そのなかで「燕子花図屏風」を味わってみるという展覧会です。

尾形光琳(1658~1716)によって生みだされた国宝「燕子花図屏風」は、『伊勢物語』の一節に基づくと考えられています。
東国に下る途中の主人公が、三河国の八橋で燕子花の群生を目にし、「かきつばた」の五文字を各句の冒頭において
「唐衣きつゝなれにしつましあれば はるばるきぬる旅をしぞ思ふ」と歌を詠む場面だそうです。
一度は見ておきたい作品です。

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室町時代に制作された「伊勢物語絵巻」(個人蔵)3巻も圧巻でした!
絵で見る『伊勢物語』の世界は、とても新鮮!

「野龍田図屏風」
日本・江戸時代 17世紀 根津美術館
爛漫の桜と錦繍のごとき紅葉を描いた華やかな屏風。
画中の木々の枝に結ばれた短冊には桜と紅葉、あるいはそれぞれの名所である吉野と龍田川を詠んだ和歌が書かれています。

砧打ち図 窪俊満筆 根津美術館
日本・江戸時代 18~19世紀
「松風の音だに秋はさびしきに 衣うつなり玉川の里」という古歌をベースにしたと思われる美人画
博学多才の浮世絵師・窪俊満(1757~1802)の代表作。

このような作品を見ることのできる驚きと幸せを感じました。

NEZUコレクションも楽しめます。
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かきつばたを、少しですが見ることができました。
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庭園が素晴らしい!
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NEZUカフェでランチ。
お庭に囲まれた素敵なカフェです。

絵画から和歌にふれ、学生時代に授業で読んで以来の、伊勢物語を読み直したくなりました。

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外国の方にも大人気のチケットファイル

5月15日(日)までです。