11月8日(日)までです。「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris」展

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どのような展覧会なのか、タイトルからはよくわからなかったのですが、ポスターの絵は美しいし、
印象派は好きなので。

印象主義や新印象主義といった前世紀のスタイルを受け継ぎながら、
親しみやすく甘美な作品を描いた、20世紀初頭のパリで活躍した芸術家たちの作品を紹介する展覧会なのでした。

カリエール、アマン=ジャン、ル・シダネル 私の知らない印象派の画家の
名前が並んでいます。

彼らはフォーヴィスムキュビスム等の前衛的な芸術運動に加わらなかったため、
モダニズムを主体とする美術史の視点からあまり取り上げられることがなかったのだそうです。

しかし見たままに描きながらも自然や事物に潜む詩情を表現した彼らの作品は、
商業的にも批評的にも成功を得、20世紀初頭におけるフランス美術界の一端を担ったのだということ。

こうした芸術家たちが所属していた「画家彫刻家新協会」のメンバーから、
約20名の作家による作品約80点が並んでいました。

静かな輝きを放つ作品たち。とてもとても素敵な展覧会でした。

アンリ・ル・シダネル《日曜日》
同じような白いドレスを着た女性たちが描かれています。
日曜日の礼拝に集まったところでしょうか。柔らかい乳白色の光をかぶせたような、幻想的な雰囲気で、
詩情豊かでありながら、宗教画のような厳かさも感じました。
ちょっとドニに似ているような気がしました。

エルネスト・ローラン《背中》
エルネスト・ローランはスーラと点描の研究を行ったという人だそうです。
とても繊細で柔らかいタッチで、スーラとはまた違う、優しく穏やかな空気感がありました。
本当に美しい肌、背中です。

エミール・クラウス《リス川の夕陽》
とても詩情豊かで、今回の展覧会のポスターになっています。
もう一枚の《霧に煙るリス川》も、点描で、霧に包まているような光が、ぼんやりと明るく幻想的。
一粒一粒が立体的で空気が含まれているような、やわらかい点が集合すると、
これほど優しい点描画になるのですね。

知らない作家の素晴らしい作品に出会えた、充実の展覧会でした。
11月8日(日)までですので、
印象派がお好きな方はお見逃しなく。

ランチは京王プラザホテルの「樹林」で。
窓外の緑が心地よいラウンジです。
開業1周年謝恩記念メニューのステーキセットが人気です。
こちらは11月30日(月)までの限定です。

近くの文化学園に飾られている衣装が可愛かったです。
文化学園には、歴史的貴重なコレクションを展示している文化学園服飾博物館もあるんですよ。