20日(月・祝)まで。サントリー美術館 「着想のマエストロ乾山見参!」

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同じ3階に、ミッドタウンデザインコンペの受賞作品の展示があります。
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ランチは六本木ヒルズの、ケヤキ坂ベーカリーで。
のびのびとした気分になる、気持よいお店です。
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ミッドタウンのサントリー美術館で、
「着想のマエストロ乾山見参!」を見てきました。

尾形乾山(1663~1743)が、
京都の裕福な呉服商に生まれで、
尾形光琳の弟だということは知っていましたが、
本阿弥光悦楽家が、血縁にあったのですね!
なんと素晴らしい文化的環境!
着想のマエストロを生み出したのも納得です。

ヨーロッパの陶器に着想を得た作品、
中国・明代の「古赤絵」、
素朴で粗いタッチのベトナム陶器をモデルにした作品など、
さまざまなスタイルの乾山作品が並びます。

乾山の文人趣味が発揮された「錆絵柳文重香合」や、
光琳との合作であり、光琳雪舟に学んだ跡が窺える作品など、
見ごたえのある作品ばかり。

また、俵屋宗達が蓮を描き、小倉百人一首本阿弥光悦が書写した
「蓮下絵百人一首和歌巻断簡」や、
王朝文化の象徴として主に大名などの武家に好まれた、
華やかな仁清の色絵陶器なども見どころです。
 
色彩豊かな乾山の懐石具の数々の、
光琳の意匠に基づいたという斬新なデザインは、
今見ても新しく、驚きがあります。

平面、立体、国内外にとらわれず、
器の枠組みを超えて一体化した乾山の世界。

「色彩龍田川文透彫反鉢」も美しかったです。

乾山のブランドマーク?のカッコよさにも注目です! 

京焼の伝統に連なるも、
自身の高い芸術的素養で、
それまでにない造形を陶磁の世界へ取り入れた乾山。
文芸、陶芸、絵画などのジャンル、国境をも超えて
着想した乾山作品を、
お見逃しなく。

20日(月・祝)までです。