







蝦名先生の大切な方々が遠くからいらしていて、
札幌時代のなつかしいお話をしてくださったのですが、
たいへん心あたたまるお話で感動しました。




銀座教会東京福音会センターで開催中の
「キリスト教美術展」で、
湘南美術アカデミーの蝦名協子先生のギャラリートーク
「昨日・今日 そして明日へ」がありました。
信者であるなしに関わらず、
国画、新制作、独立などに所属される方も多くいらっしゃる
優れた作品が並ぶ展覧会でした。
蝦名先生の絵を見るたびに、思い出そうとしても思い出せないような、
漠然としたなつかしさが湧いてきて、
いつかの遠い遠い記憶を刺激されるような気がするのですが、
さて蝦名先生は、どのような思いで描いていらっしゃるのでしょうか。
お話が上手な蝦名先生。
参加者は始まってすぐに、
蝦名先生が子ども時代に過ごした札幌の街に、
タイムトリップ。
おじいさまが勤めていた北大の植物園のこと、
絵の教室と日曜学校が好きだった、のんびりした小学生時代。
東京に引っ越し、恵泉女子大付属中学校に転入し、
日本のタピストリー界の先駆者島貫昭子先生と出会ったこと。
高一の時の芸大夏期講習のこと。
そして芸大に入学したこと。
「私の絵の進む道はこの展覧会にある」と感じたこと。
36歳で国画会の会員、44歳で、キリスト教美術協会の会員になり、
精神性の高い絵画を目指しながら、
国画会45年間、
キリスト教美術展を25年間続けているというお話。
1975年からこれまでの作品のテーマの流れは、
ご自身のその時の状況がよくわかるものでした。
私と私を見ている私
↓
家族
↓
自然から得た色使い
↓
状況から抜け出したい(尿管結石になり)
↓
顔や手足をバラバラに描く(新たな試み、発見)
↓
そして現在描いているいるのが、人物+風景
ギャラリートークを聞くことで、
先生の作品の見方を、ひとつ深められた気がします。
展覧会は12日(日)までですので、銀座までぜひお出かけください。