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6月30日(火)まで開催中の
『フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展』を見てきました。
ケ・ブランリ美術館とは、
ルーブル、オルセーの次に人気のある美術館。
かつてブログに書きましたので、ご覧になってくださいね。
こちらの美術館は、1933(昭和8)年に、
朝香宮(あさか のみや)邸として建築されたもので、
当時、ヨーロッパの装飾美術を席巻していた
アール・デコ様式で造られています。
正面玄関にあるガラスレリーフ扉は翼を広げる女性像で、
フランスのガラス工芸家
ルネ・ラリックが制作。
この邸宅のためにラリックが設計したもので、
当時の設計案も残っています。
アンリ・ラパンがデザインしたオブジェ「香水塔」も
迫力があり見応えがあります。
大客室にラパンの壁画や、ラリックのシャンデリアがあり
邸宅のための意匠がそこここに見られます。
展示物だけではなく建物を見るのも楽しいのです。
カーテンや壁紙以外は、ほぼ当時のままなのだそうです。
美術館ではなく、邸宅に、
さまざまなマスクが展示されているという
不思議なおもしろさを味わうことができます。
大きなガラスの明るいカフェは、
Cafe du Palais(カフェ・ド・パレ)=邸宅のカフェ
観賞用の庭とは違う、邸宅の庭を眺めながら、
こだわりのコーヒーとケーキがいただけます。
本館大広間では、コンサートも開催されます。
7月5日は、ヴァイオリニストの松本蘭さん。
改修工事の前にも
松本蘭さんのコンサートがあり、
庭園美術館の特別な空気の中に響くヴァイオリンの音に
とても感激したのを覚えています。
ピアノの及川浩二さん、外山啓介さん、ヴァイオリニストの山根一仁さん、
のコンサートが予定されていて、楽しみです。
マスク展は30日までです。