横浜そごう「エロール・ル・カインの魔術展」は17日までです。


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エロール・ル・カインの首都圏初の大規模な展覧会が開催されています。

イメージの魔術師と称される
イギリスの絵本作家エロール・ル・カインは、
幅広いイメージを
さまざまなパターンで描いています。

おなじみの童話、神話を始め、あらゆる種類の絵本の絵が見られますが、
どれもそれぞれの個性、雰囲気があり、美しく描き込まれて魅力的です。

東洋美術、西洋美術、幻想性、写実性、繊細さの調和が素晴らしいのです。

ル・カインは、1941年にシンガポールで生まれ、インドで幼少の一時期を過ごしました。
アジアとヨーロッパの血脈を持ち、東洋で成長したことが
多様な作風に影響を及ぼしているとのことです。

幼少期から映画に親しみ、なんと最初の映画を作ったのは11歳!
経験と計画的センスが、作風のベースとなり、
アニメーターとしてもキャリアをスタートさせていきます。

ル・カインの関わってきた映像の資料や、
15歳のときの映像的センスに溢れた作品も初公開されています。

「映画やセット作りに携わる人は
物語全体をどうすれば絵的に成功させられるかを
考える傾向がある」
とはル・カインの言葉。
まさにこの言葉が絵本作家としてのル・カインを表していると思います。

緻密に描かれた美しい絵は、大人が引き込まれる本物の絵。
子どもにも、こんな絵本を見せてあげたいですね。

47歳という若さで亡くなってしまったのですが、
「気のすむまで、どんどん描いていた」ということで、
数多く作品は残っています。

世界中で愛されたエロール・ル・カインの作品の中で、
私は「おどる12人のおひめさま」がとても好きです。

夢のようなル・カインの絵によるグッズもいろいろあるので、
ぜひチェックしてみてくださいね。

映像やイラスト、舞台美術などの仕事をしていらっしゃる方、
絵本がお好きな方、お子さんに良質な絵本を与えたいと思っていらっしゃる方に、
特におススメしたい展覧会です。

17日(日)までの開催です。