「新印象派展」は3月29日までです。

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東京都美術館で開催中の
新印象派―光と色のドラマ」展に行ってきました。
 
印象派の画家たちが
経験的・感覚的に実践した筆触分割を、
科学的な理論で発展させたのが
印象派の画家。
 
モネ、ルノワールが参加しなかった、最後の印象派展(1886年)で、
スーラの記念碑的大作
点描技法による
作品が登場し注目を集めました。
 
美術批評家フェリックス・フェネオンが同年9月、
この新しい表現を
「新印象主義」と名付けましたのが、始まりだったのですね。
 
 
スーラやシニャックたち新印象派は「科学的印象主義者」。
この表現はとてもわかりやすいです!
 
 
パレット上で絵具を混ぜるのではなく、
短い筆触で、純色を規則的に置くことで、
観る人の目の中で混ざり合って
知覚される、くすみのない色彩
を作り出そうとし、
また補色の関係を参照することで、
その効果を高めようとしました。
 
 
スーラが何も伝えないまま
31歳という若さで死んでしまったので、
シニャックは、
印象派の技法と発展に務めるべく本を書きました。
また作品の経年変化を憂い、エンコースティック(蝋画)
という古代エジプトで用いられた絵画技法を用いました。
この技法は《髪を結う女》で見ることができます。

 
シニャックの本や、スーラのパレット、シニャックのパレットの展示も見どころです。
 
また、シニャックが20歳代の頃、最も尊敬していたという
アルマン・ギヨマン、
浮世絵やアールヌーボーの影響を受けたアンリ=エドモン・クロス、
ヤン・トーロップなどの作品を見ることができます。
私はこれらの画家を今回初めて知りました。
 
印象派からフォービスムまでの
約20年の流れがよくわかり、
珍しい作品にも出会える、大変勉強になる展覧会です。
 
記念に小さいノートを買いました。
ランチは上島珈琲黒田記念館展でサンドイッチを。
二階はリビングルームのような雰囲気です。