明日までです!ベルリン国立美術館展 09月16日

 2012年9月17日(月・祝)まで開催の「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」に行ってきました。イタリア美術と、北方の美術を同時に見ることで、ヨーロッパ美術の流れを肌で感じ取ることができるような構成になっています。

デッラ・ロッビアの優美な聖母とリーメンシュナイダーの木彫、フェルメールレンブラントボッティチェッリミケランジェロの素描など、絵画、彫刻、素描など。とにかく充実感が得られる107点の展示です。

特にヨハネス・フェルメールの《真珠の首飾りの少女》。この少女の画は初来日です。真珠の首飾り、毛皮のふちどりがついたガウンを着ているので繁栄していたこの時代のオランダの裕福な家庭の少女でしょう。中国の磁器の壺も見られます。
画面の真ん中の部分が空白になっていて、窓から差し込む光が少女の顔に当たっているのですが、この空間が何ともよいです。静かでちょっと古い家具の匂いがそこに佇んでいるような空間。この空間が絵と私の距離をぐんと近づけてくれているようです。

《黄金の兜の男》はレンブラントだと思いきや、レンブラント工房の画家の作品なのだそうです。兜の手触りや温度や重さが兜に描かれた光りによって伝わってきます。エルミタージュ美術館展で見たレンブラント作品は、強い光が写真のようにモノゴトの姿を映し出すような魅力がありました。比べてフェルメール作品は、光が画家やモデルや時代の空気を取り込んでいる光のような気がしました。

ランチのおすすめは館内の「すいれん」。窓が大きくてお庭がよく見えます。美術館展のランチをいただきました。おいしいソーセージでしたよ。お得なランチコースもオススメです。