やっぱり糸杉!メトロポリタン美術館展 12月30日

泉ゆりこです。
いつもブログをお読みくださってありがとうございます。また、あたたかいメッセージをいただき、とても嬉しく思います。本当にありがとうございます。

かつて両親や上司に「なんだかよくわからないと思っても、美術はとにかく見続けることが大切」と言われました。当時はその意味さえわからなかったのですが、確かに見続けると、自分の心に響くものがわかってくるようです。そして美術を通して宗教や歴史やその時代の文化を知ることができるのも楽しいものですね。

東京都美術館で行われているメトロポリタン美術館展も、いよいよ1月4日までということで、遅ればせながら家族と母と姪と一緒に行ってきました。

時代も地域も描き方も作り方も違う作品が、共通のテーマ(動物、植物、自然など)によって集められての展示です。ちょっと見にくいな、と思っていましたが、ニューヨークのメットで、展示数の多さに一日ではとても見られなかったことを思い出し、なるほど『見る百科事典』ということで、このような展示方法もよいのかもと感じました。

やっぱりゴッホの「糸杉」はよかったです。「歩きはじめ、ミレーに拠る」も1890年のゴッホの作品で、これも色や絵具の盛り上がり方などが一目でゴッホの、でも穏やかで可愛らしい作品で、とても好きでした。

「セリ科植物の飾り棚」はエミール・ガレの作品。カバノキ、紫檀の化粧版に施された植物の形がアールヌーヴォーらしく優美でした。セリ科の植物って何かしら?アニスかしら。木をカービングして作られた形は、アニスの薬草的な香りに似合う個性があります。

ゴッホルノワール、モネ、セザンヌなど巨匠の作品以外にも見どころはたくさん。アールヌーヴォースタイルを取り入れた花のキルトの大作や、紀元前360年〜前43年のエジプトの彫刻、13世紀ごろのとても大きな大理石彫刻「福音書記者聖ヨハネのワシがいる聖書台」など、とても古いもの、大きなもの、珍しい材質のもの、手芸的なものなど、多種多様な展示作品が楽しめました。

ランチは、2012年4月にリニューアルオープンしたメインダイニング、ミュージアムテラスで。窓が大きく緑がたっぷり見える気持ちのよいレストランです。カウンター席やライトなどに図書館的な雰囲気を取り入れて、広々していながら落ち着きがあります。お料理はどれもおいしくリーズナブルですよ。

来年が皆様にとって素晴らしい一年でありますように。本年はありがとうございました。

泉ゆりこ
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