23日までです。横浜そごうの「エリザベート展」 01月22日

 横浜そごう内にある、そごう美術館で「輝ける皇妃 エリザベート展」を見てきました。オーストリアでは20年前からミュージカルにもなっている「エリザベート」。日本でも宝塚歌劇団が公演しています。

1837年のクリスマスイブにバイエルン王国で生まれ、その美貌から15歳でオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフに見初められ婚約し、16歳でハプスブルグ家に嫁いだエリザベート。素敵なお姫様のストーリーですが・・・父バイエルン公マクシミリアン・ヨーゼフ譲りの自由奔放さで少女時代を過ごしたエリザベートは、伝統を重んじる宮廷での窮屈な生活や姑との確執に耐えられなかったのです。愛する夫と3人の子どもを拠り所にしながら(長女ゾフィは病死してしまいました)、美容と狩猟、そして夫に心配されながらも旅に明け暮れ、1898年に暗殺によって命を落としてしまう。

類まれな美貌で皇妃となり暗殺されるというドラマチックな人生ですが、嫁姑問題だったり、家族愛だったり、独自の美容法だったり、女性にとっては共感のしどころが多いのが「エリザベート」の魅力でしょう。
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この展覧会では、衣装や家具、装飾品など約120点。なかでも、エリザベートの有名な肖像画にも描かれている「星の髪飾り」は日本初公開なのだそうです。この髪飾りは若き日のエリザベートモーツァルトのオペラ『魔笛』を観た時に、夜の女王がつけていた飾りをとても気に入ったため、皇帝がオーストリア宮廷御用達の宝飾品店ロゼット&フィッシュマイスター社に依頼して造ったもの。なんて素敵なエピソード!エリザベートの可愛らしさと、若く美しい妻への皇帝の愛を感じますね。

他にも結婚式の衣装や装飾品など美しいものがたくさん展示されています。

エリザベートは食事を極端に制限する無理なダイエットにより腰を痛めてしまいました。また、どの肖像画も口を閉じているのは、姑ゾフィーに歯が黄色いと言われたことを気にしていたから。美への執着が強かったエリザベートの食事?の内容、自室に置かれた運動器具(この絵はどこかの美術展で見たような)、長く美しい髪の毛を保つためのオリジナルのトリートメントなどのことは参考になるようなならないような・・・でもシンプルでオーガニックなものには違いないですから興味深いです。

エリザベートのドラマチックな人生に寄り添った数々の展示を、ぜひ見てくださいね。

「星の髪飾り」の星とイニシャルEがデザインされた四角くて薄いペンを買ってみました。かさ張らなくて便利そうですよ。