本日の授業、デカルコマニーは、仏: Decalcomanie(転写する)に由来します。
もともとは陶器やガラスの絵付けの技法でした。
エルンストなどシュルレアリスムの画家が、フロッタージュなどとともにオートマティスムの一つの手法として使用しています。
井手先生の作品をお手本に、作り方を習います。絵の具の量、色、紙を折って転写するだけでなく、重ねてもよいし、
重ねた紙をずらしてもよいのです。
(左上の2作は、近代日本を代表する美術評論家・詩人・画家である瀧口修造のデカルコマニー作品です。
瀧口修造は、フランスの詩人・文学者で、シュルレアリスムの父といわれたアンドレ・ブルトンとも親交がありました)
紙と紙の間などに絵具を挟み、開くと、そこには予想しなかったような模様ができています。
思いがけない形や色の混ざり方が現れ、自然にできた不思議ななにかが見えてくるかも。
デカルコマニーの上に描き足したり、もう一度デカルコマニーをしてみてもよいのです。
湘南美術アカデミー